シマエナガがおみくじに!? 馬や牛などかわいいお守りや絵馬が揃う「帯廣神社」(帯広市東3条)
近年、御朱印帳集めやパワースポット巡りなどで神社が注目を集めていますが、神社を訪れた際にはお守りなどの授与品やおみくじを引く方も多いのではないでしょうか。これらにはそれぞれの神社の特色が表れていて、見ているだけでも楽しいものです。
そこで今回は、北海道・帯広の魅力がたくさん詰まっている、帯廣神社とその授与品をご紹介します!
帯廣神社ってどんな神社?開拓の神様をまつる明治時代からの神社
帯広駅から車で10分ほどの場所にある帯廣神社。御祭神として北海道の国土の神様・大國魂神(おおくにたまのかみ)、国土経営や開拓の神様・大那牟遅神(おおなむちのかみ、別名大黒様。縁結びや商売繁盛、農業の神として知られる)、国土経営や医療、酒造の神・少彦名神(すくなびこなのかみ)をまつっています。
明治43年に社掌の荒井重矩と藤本長蔵が札幌神社(現北海道神宮)に赴き、御分霊を授かり鎮斎(神おろし)したことがはじまりだそうです。
また、現在の帯廣神社との繋がりはよくわかっていないようですが、明治16年に依田勉三らが組織した晩成社が今の水光園付近に移住し開拓をはじめたころ、巨木付近に「帯廣神社」と称された祠(ほこら)が建造されていたといいます。帯廣神社は開拓時代から人々に寄り添ってきた神社なのですね。
運勢だけじゃない!何通りも楽しめる帯廣神社のおみくじ
神社に参拝した際におみくじを引く方は多いのではないでしょうか。帯廣神社では一般的なおみくじのほかに、『恋文みくじ』、『鮭みくじ』、『シマエナガみくじ』を引くことができます。
帯廣神社の『鮭みくじ』は北海道のいくつかの神社が行っているご当地みくじ“えぞみくじ”のひとつで、鮭が十勝で最も漁獲量が多い魚であることから奉製したそうです。
写真に記載のある神社でも同様に、その地の特産品をモチーフにしたおみくじを引くことができます! おみくじは北海道弁で書かれており、一般的な健康、仕事、恋愛などの項目のほかに、幸運の北海道名物、北海道名所が記されています。えぞみくじに書かれた名物・名所を旅程に組み込んでみるのも楽しそう!
『シマエナガみくじ』は境内にも現れる、いわずと知れた雪の妖精・シマエナガをモチーフとしたおみくじ。シマエナガのフォルムをした陶器製のかわいい入れ物に入っています。コロンとしていてかわいい……!
筆者の知人は毎年初詣の際に『シマエナガみくじ』を引いているそうで、玄関に3匹のシマエナガが飾られています。もちろん1匹でもかわいいですが、もともと群れを作って行動する鳥ということもあり、何匹も集まるとさらにかわいいですよね!
どれにしよう…ばん馬やシマエナガをかたどった絵馬
お願い事や神様への感謝を書いて吊るす絵馬。書く内容ももちろん大事ですが、その神社の絵馬にどんな絵が描かれているのかも気になりますよね。
帯廣神社には『ばんば絵馬』、『ばんば馬型絵馬』、『シマエナガ絵馬』の3種類があります!
『ばんば絵馬』は帯広名物・ばんえい競馬が描かれた絵馬で、騎手とばん馬が一体となってゴールを目指す様子が描かれています。
『ばんば馬型絵馬』は、ばん馬の形に切り取られた絵馬です。筋骨隆々なばん馬のシルエットが再現されており、つい写真に撮りたくなってしまいますね。マンガ『銀の匙 Silver Spoon』にも登場したそうですよ。
どちらもゴールに向かって前進する力強いばん馬がモチーフとなっているので、勝負事や合格祈願などのお願い事に使ってみるとよさそうですね! 取材時には、2022年3月20日(日)に行われた『ばんえい記念』について書いている絵馬もありました。
『シマエナガ絵馬』は、シマエナガをかたどった絵馬に自分でシールを貼り、シマエナガを完成させて作る絵馬です。とにかくかわいい! とてもかわいいです。
吊るしてある絵馬を見てもとても人気があるようでした。
牛から宇宙まで!? ユニークなお守りがたくさん
お守りにもユニークなものが数多くあります。
地図を表したこちらの牛柄のお守りは、牛のようにゆっくりと旅を楽しんでほしいとの想いから、出先への道中の安全や交通安全を祈願し奉製したそうです。帯廣神社の交通安全のお守りはバリエーションが豊富なのですが、その理由のひとつとして、「北海道は車社会のうえ冬には雪道になり交通事故が多いためそれらを減らしたい」との想いがあるそう。
牛の耳標の形をしたこちらのステッカーも同様の願いで作られています。ステッカータイプになっていると車に直接貼ることができるので便利ですね。
帯広を観光する際には車移動が主流だと思うので、旅の安全を祈願して帯廣神社でお守りやステッカーを受けてみてはいかがでしょうか?
こちらのお守りも人気があるそうです。『幸福まもり』と『天(あま)のお守り』。それぞれのお守りの左上に書いてある説明文を読むと、願いが込められているのがよくわかりますね!
『天のお守り』は、大樹町での宇宙事業をはじめとした空に関わる事業の成功、十勝晴れのような好天など十勝地方ならではの祈願がされています。また、七夕の星座を表していることから縁結びの祈願もされているそうです。
『仕事まもり』と『大丈夫(だいじょうぶ)まもり』。
黒で統一された『大丈夫まもり』は帯広開拓の祖・依田勉三の和歌をもとにして作られているそうです。
帯廣神社の授与品はバリエーションが豊富で、シマエナガと雪があしらわれた御朱印帳など、紹介しきれなかったものもあります。気になる方はチェックしてみて下さい!
帯廣神社の入り口から見て左側には池や林があり、筆者が取材に行った日にはエゾリスやシマエナガなどを見ることができました。帯廣神社に参拝された際には、ぜひ境内の豊かな自然にも目を向けてみて下さい!
<施設情報>
■帯廣神社(おびひろじんじゃ)
■住所:北海道帯広市東3条南2丁目1
⇒マップを見る
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